2011年1月16日

未来を写した子どもたち

『未来を写した子どもたち』というドキュメンタリー映画のDVDを見ました。

インドのカルカッタにある売春街に生まれた子どもたちの話です。
子どもたちは代々売春で生計を立てている家に生まれて
将来は女の子は売春婦になり男の子はその世話をすることになる。。。
10才の女の子が自分ももうすぐ客を取らされるだろうと映画の中で言っています。
10才って小学5年生、、、
そんな子どもたちにイギリス人の女性写真家ザラが写真の撮り方を教え
子どもたちは写真を撮ることで自分を表現する喜びを持つようになります。
ザラはそんな子どもたちを救おうと寄宿学校に通わせるように奔走していきます。

見ていて複雑な気分になりました。
子どもはどの家に生まれるか選ぶことができなくて
インドにはカースト制度が根強く残っていて
ヒンドゥー教には自分に与えられたカルマを全うするという考え方がある。
前世があって今があり来世が来るという考え方。。。
私達の価値観だけではそこに踏み込むことは難しいかもって思ったりもします。

それでも変えていきたいことだから、変えていこうとする。
たとえインドにこういう状況がとてつもなく沢山あったとしても
何かするっていうのは意味があることなんじゃないかと思わせてくれます。

DVDに付いている特典映像にはその後のことも出ています。
学校に残り勉強を続け、売春の仕事ではない仕事についた子。
その後学校を辞めて売春街に戻ってしまった子。

この映画の批評、賛辞するものもあれば、批判するものもあります。
考えさせられる映画でした。
考えさせられる国、インドです。




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