2012年10月22日

ゴビンダ先生

東京での充実した時間を終えて帰ってくると、寂しい報告が待っていた。
インドのリシュケシュのゴビンダ先生の訃報。。。
多分50才くらい、まだ若い。

ゴビンダはすんご〜く印象に残っている先生。
初めの印象は最悪で、私がスタジオに行ってみると今日は休みだと言って出てきた人。
寝ぐせ頭に寝ぼけマナコ。
ヒョロヒョロの身体がフラフラしてて、目が半開き。愛想は全くなし。
このクラスには行くまいと決めた。
けど、たまたま知り合った人から面白いクラスだったよと聞いて
(良いクラスだったとは言ってなかったっけ・笑)
まあ1度くらいはと行ってみて、それからリシュケシュを離れるまで朝晩1ヶ月くらい通った。

ゴビンダのアーサナはひどかった〜。
アライメントがメチャクチャで、私が生徒さんに「危険だからやらないで」と言っている見本みたいなかんじ。
デモンストレーションをやると、ヨガマットからはみ出ちゃう(笑)
かなり無理なポーズもガンガンやらされるし、他の人には決してお勧めできない(笑)

性格も変わってた〜。
シバナンダヨガの先生なんだけど、アシュタンガの生徒さんがアシュタンガとシバナンダとの違いを質問したら「俺はアシュタンガが嫌いなんだよっ」って怒鳴った(笑)
シャバアーサナのときの音楽がロック調で、しかもスピーカーが古くて音が悪いのでリラックスできない。
ある生徒が「その音楽は全然リラックスできないんですけど」って言っても、次の日からもずっとその音楽だった(笑)
音楽かけなくてもガンガー沿いからは心地良いマントラが流れてくるのに!

言い出したら切りがないくらい笑える話がいっぱいなんだけど、それでもゴビンダが好きだったな〜。

医者でもあるゴビンダは身体のことについては詳しい。
どの病気にどのポーズが効果があるか、どういう対処をしたら良いか。
生徒に対する姿勢も熱心で、毎日ノートにクラスのことをきっちり書き込む。超カラフルなペンで(笑)
次のクラスのときはステップアップできるように進めてくれる。
人との接し方はぎこちないけど、愛が感じられて、プラナヤマを教えてほしいとお願いしたら特別にティーチャー・トレーニングに入らせてくれたり、みんなの息抜きにとガンガ沿いで外ヨガさせてくれたり。。。
実は恵まれない子ども達のために病院で働いてもいた。

そんなゴビンダのクラスに毎日通っているうちに、身体も気持ちも変化していったなぁ。
いきなり難しいポーズを、アライメントの指示が全くなくやらされるので
ただ言われるだけではなく、自分なりに意識を持って考えながらポーズをすることを学んだ。(怪我しないように!)
それまではアイアンガーヨガの短期集中コースをとっていて、細かい筋肉や骨の動きをやっていた反動で、のびのびチャレンジする楽しさも格別だった。
素敵な仲間にも出会ったし、貴重な日々だったな〜。

なんといってもあのシャラ(スタジオ)は大好きだった。
ガンガー沿いで、風が気持ちよくて、青い壁が青い空にとけ込んで、、、
テラスからガートを眺めながら、沐浴しているインド人が洗濯して干したカラフルなサリーを見てると、平和な気分になったっけ。





ありがとう、ゴビンダ先生!!
これからも何かあるごとに先生のことを思い出すと思う。

スパルタ先生
http://hatisari.blogspot.jp/2010/03/blog-post_1161.html
Ashtanga yoga
http://hatisari.blogspot.jp/2010/04/ashtanga-yoga.html


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

読んでて笑っちゃった〜
同じ指導者として、えっ、これどーなの?っていうシーン多々ありつつも皆ハマっちゃうあの無理やりさもアンチアシュタンギなとこも含めて面白かったよね。特にあの四月は生徒もアドバンスが多かったから、わたしにとっても忘れ難い三週間になりました。

ゴビンダは本当に嘘のない正直な人でした。
残念。

綾子

Sari さんのコメント...

あやこちゃん
ほんと、これってどうなの!?って思うこと多々ありだったね〜。
それでもゴビンダに魅力を感じるのは人柄だよね。。。
あのシャラに行ったらひょっこり出てきそうな気がするよ。