2016年11月24日

「聖なる呼吸」を観てきた

ちょっと前だけど、「聖なる呼吸〜ヨガのルーツに出会う旅〜」を観てきた。
現代ヨガを築いたT.クリシュナ・マチャリアについての話。
弟子や子供達へのインタビューや昔の映像からのドキュメンタリー映画で、ヨガ素人のドイツ人ジャーナリストがその教えに触れるというもの。

感想は、、、

まず第1に、この映画、すごく貴重なタイミングで撮っているってこと。
K.パタビジョイスやB.K.Sアイアンガーへのインタビュー、シャラ(ヨガ道場)での練習風景が多く見られる。
パタビジョイスはこの映画の撮影中に亡くなっているし、アイアンガーも数年後に亡くなっている。
彼らが晩年にクリシュナ・マチャリアについてどういう思いを抱いていたかがわかる。
クリシュナ・マチャリアの資料、その子供達へのインタビューなども面白い。

でも、タイトルについては違和感だなー。
呼吸の話どこ?って感じだった。(多少あったような気もするが、、印象に残らない程度)
軟体人間的なクレイジーなポーズがたくさん出てきたり。
それはそれで面白いんだけど・・・
アーサナ(ポーズ)に特化していて、「ヨガのルーツに出会う」っていうより「ヨガのアーサナのルーツに出会う」って感じ。
一緒に見に行ったホセに「これ、アーサナのことばっかじゃん」って言ったら「そうだよ、アーサナの話だし」って。
ホセは淡々としてたけど、私としてはそれでヨガの話が終わったら不満足なんですけど。
ヨガについてあまり知らない人が見て、これでヨガの印象もたれたら嫌だなと思ってしまった。

あと、アイアンガーが「ヴィンヤサヨガはヨガじゃない」って批判したり、パタビジョイスが素人のドイツ人に無理やり足を組ませようとしたりも極端なところを強調してる。
それが笑えたりもするんだけどね。
誤解を招きそうだなー。
そして最終的には何を言いたいのかよくわからなかったのは私だけ?

ってことで、私としては「永遠のヨギー」が星5つだとしたら、星2個半かな。
道端ジェシカの「シャンティデイズ」は星1ね。
あくまでも私の見解なので。。。(私、辛口なんで)
見やすさで言ったらまた違うとは思うけど。

でも、印象に残った言葉もいくつかある。
例えば、クリシュナ・マチャリアの娘さんがドイツ人ジャーナリストに話したこと。
クリシュナ・マチャリアが生前に言っていた言葉。
映画を見てから時間が経ってしまったのでちょっとうろ覚えだけどこんな感じだったと思う。

「インド人は毎日神様のことを思って、神様と近い生活をしている。だから意識を崇高なところに置くことはしやすい。でも信仰をもたない現代の若者や西洋人には難しいことだ。だからこそ、ヨガ(アーサナ)は大切なのだ。」



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