リシュケシュからデリーへは電車で帰ることにしました。行きのバスみたいに途中で降ろされたら困りますからね。
電車の予約をするため、帰る日の3日前に旅行会社へ。空席状況を調べてもらうと、1A(一番良い席、もちろんエアコン付き)キャンセル待ち1。2A(その次のランク、私はこれが希望)はキャンセル待ち多数。3A(庶民席)は空きあり。さすがインド、人が多いだけあって電車は混んでいるらしいです。
旅行会社の人は、私がインドで出会った中で一番『仕事ができる顔』をしているおじさん。「キャンセル待ち1なら絶対取れるけど。1Aか3A、どうする?」・・・3秒悩んで1Aにしました。帰りくらいは贅沢しよう。手数料込みで1,080RS=約2800円
ところが、次の日もその次の日もチケットは取れてません。。。もう明日の朝出ないといけないのに。あ〜またバス移動かぁ。それでも『仕事ができる顔』のおじさんは「大丈夫、夜9時にもう一度チェックするから、チケットはゲストハウスに届けにいくよ」と言ってくれました。そして夜9時半頃、バス移動の覚悟をしつつ荷物をまとめていると、おじさんはチケットを持ってやってきました。さすが『仕事できる顔』をしてるだけあります。
私の計画では、朝7時半にリクシャをつかまえてハリドワール駅へ。1時間で行ける距離だけど、ここはインド。余裕をみて1時間半から2時間として、9時半までにはハリドワール駅着。駅で訳わかんなくても10時には万全の態勢で電車を待てるでしょう。電車は10:20ハリドワール発14:40デリー着。フライトは夜中の11時半なので、デリーで時間をつぶして空港へ行こう。
最後の朝
翌朝7時半、ゲストハウスの人達とチャイ屋のおじさんに別れを告げます。ハリドワール行きのリクシャはすぐつかまり、交渉成立。30Rs=約80円
ところがこのリクシャ、途中で人を乗せたり降ろしたり、ずっと乗ってるのは私だけ。乗客が少ないとドライバーはのろのろ運転で人を増やそうとするから、なかなか進まないのです。最初はいい気分で風に吹かれていたけれど、時間は迫ってくるし、だんだん不安が。。。インドの移動で順調にいく訳がない。
案の定、途中で降ろされました。「駅までは行かないからアレ(サイクルリクシャ)に乗って」だって。はいはい、やっぱりね。ハリドワール駅には近そうだし時間もあまりない、さっさと乗り換えて駅に行かなければ!
アレと指されたサイクルリキシャはかなりのひょろひょろオヤジ。ちょっと不安がよぎったけど、他にめぼしい人がいないし、まあいいか。交渉開始です。
サイクルリキシャおじさん「30ルピーでどうだ」いやいや、駅まで近いこと知ってるもんね。「20ルピー」「30!」「20!」とうとうおじさん「まあいいよ、それで」
乗って後悔。このサイクルリクシャ、歩くのとほぼ同じスピードです。炎天下の中、私はもう汗まみれ!今日はこのまま飛行機に乗らないといけないのに〜。おじさんも汗びっしょりでフラフラしてる。私がこいであげたいくらいだよ、頑張れ〜。やっとのことで駅までたどり着きました。
こんなに暑いんだもん、おじさんが言ったとおり30ルピー払おう。「おじさん、ありがとう」汗まみれの笑顔を向けて30Rs渡すと「はぁ?40って言ったじゃん」 なにぃ〜!?ごまかすつもり?さっきまでの感謝の気持ちも一気に吹っ飛び「30って言った」「40!」「30!」・・・そこへどっかのオヤジ乱入。横に倒れてる自転車を見てリクシャのおじさんに「お前倒したな」とか言ってきました。おじさんが応戦してる隙に、私はそそくさと駅へ向かいます。こんなところで時間取られちゃいられんよ。
駅には発車時間の30分前に到着。思ったよりも広くなく、入り口もすぐにわかりました。ほとんどがインド人で、みんな地面に座り込んで電車を待っています。そしてお決まりのハエ達。ホームには電光掲示板があって、次に来るらしい電車が表示されています。私が乗る電車の表示はないので、駅の警官に「この電車はどのホームに来るの?」とチケットを見せると「ここだよ」と目の前のホームを教えてくれました。でも、表示が違うんだけど。。。「あの表示は?」「今晩来る夜行列車だよ」なんで夜の電車の表示なんだ?相変わらず理解できないインド。
アテにならない電光掲示板
インドの電車は車両と車両の間を行き来できる通路はありません。間違って違う車両に乗ってしまうとやっかいなことになるらしい。電車の停車時間は見ているとそれほど長くなく、自分が乗る車両が停止する位置で待っていたほうが良さそうです。再び駅の警官のところに行き、「この車両はどの辺?」「あの本屋の前くらいだよ」
電車待ちの人達
電車は約30分遅れでやってきました。やってきた電車は、私が待っていた本屋の前辺りは車両先頭。電車から降りてきた駅員に「私の車両は?」とチケットを見せると「一番後ろだよ」ひぇ〜!慌ててバックパックを背にホームを猛ダッシュ!!インドの電車は結構長い、端から端までだもん!勢い余って運転席車両まで来ちゃって慌てて引き返し。見つけた自分の車両に飛び込み、駅員に名前確認をされて電車は動き出したのでした。
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