2018年3月10日

ボンディラの動物たち

インドの話を少し。

今年のインド行きは日程がタイトだった。
木曜日に日本を発って夜デリー着、国内線に乗り換えてゴアに着いたのは夜中。
そこからタクシーで宿まで行って、次の日の昼にリトリートの地ボンディラへ移動。



大量の荷物とともに車に乗り込む。
移動のための車は先に着いていたいつもの仲間が手配してくれていた。
インドでこんな良い車に乗ったことない!
しかもドライバーのおじさん、仕事が丁寧。
ちゃんと荷物をくくりつけてくれて安心。
ボンディラまでの数時間、快適な旅だった。
(悲惨な帰り道の話はまた今度)

ボンディラのジャングルは空気が冷たく澄んでいて、「あーまたここに来たんだな」と感じさせてくれる。
着いたその日は蚊帳を吊ったり洗濯ロープを張ったりと部屋のセッティングと夕飯で終了。
その翌々日、さらに「ボンディラに来た!」と思わされるワォモーメントが待っていた。

ここでは4人で部屋をシェアする。
そして2人は部屋の中のベッド、2人は外のバルコニーにマットレスを敷いて寝る。
バルコニーのベランダ側が私の寝床になった。
2日目の早朝の瞑想とプラーナヤーマの後、部屋に戻ったら私のベッドの上に猿のウ○コを発見!
ちょうどその日は蚊帳や寝袋を横によけて早朝の練習に出たのだ。
そして帰ってみたらソレが置いてあった。
正午まではマウナ(沈黙を保つ時間)なんだけど、同室のJungに言いたいー!
「あれ見て〜」とジェスチャーで伝えた。
幸いなことにちょっと硬めだったので、シーツを振るとコロンと転がって下に落ちていった。
マウナが解けた後、Jungが「サトエ、トイレまで我慢できなかったの〜?笑」



こんな感じでボンディラでは動物との共存が待っている。

午前のアーサナは猿たちの朝ご飯&トイレタイムと重なる。
アーサナ中に上から木の実や枝がバンバン落ちてきて、それが終わるとピーやプーが落ちてくる。
だんだんみんな慣れてきて、上でシャーって音がするとパッと上を見て避ける。
多少おしっこをかけられても動じなくなる。


午前のアーサナの前
木の上には猿たちがいる

今回はネズミも多かった。
毎晩頭の上をネズミが走り回る。
そしてネズミにいろいろ食べられる。
バックを食いちぎってナッツやチョコを食べる。
なぜか石鹸も食べる。
メガネケースに隠しておいたバナナも、メガネケースをぶち破って食べる。
そして洗濯前のパンツも食べる! ←カレー味だから?

バルコニーには大量のアリも洗濯紐をつたってやってきた。
刺すアリではないけど、あまりに大量で参った。

池にはワニが2匹。
以前はこの池で泳いだけど、今回は泳がず。
この池の濁り具合はなかなか泳ぐ気分にならない。。。

日向ぼっこしにワニが岩の上にあがってきた


ジャングルの中を歩くと鹿の大群にも遭遇する。
以前はイノシシもよく見たけど、今回は見なかった。
野生ではないけどクリシュナという名前の象もいる。

いろんな動物がいる中で、私が一番恐れているのがダニ。
前はジャングルの中を歩き回っていたけど、今はダニが怖くてあまり歩き回らない。
動物についている森のダニはものすごい痒さ。
水ぶくれみたいになって痕も残る。
私の体には何年も前のダニの痕がまだ残っている。
だから虫除け必須で今回も1本丸ごとなくなった。
以前はオーガニックの虫除けを使っていたけど、今はケミカルな物をバンバン使っちゃう。
それでも刺されまくって帰ってきた。

この森の中でとっても癒されるのは鳥の声。
早朝の瞑想とプラーナヤーマでは目を閉じているからか、すごく歌声が響いてくる。
歌声と同時にキツツキがコツコツする音が聞こえてきて、朝の光が瞼を透けてくると今日も1日が始まったと感じる。
午後の練習では青空に鳥たちが飛ぶのがよく見える。


午後のプラーナヤーマ
向こう側に鳥の群れ


私たちは自然の一部だ。
自然の中に私たちがいて、その営みが「自分が何か」を問いかけてくる。

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