2015年12月21日

アーユルヴェーダ体験 ⑬トリートメント終了

15日間のトリートメントが終わった。
もともと何か症状があれば変化がわかりやすいんだけど、私の場合は目に見える明らかな変化はない。
だけど、なんとなく調子が良くなった感じがする。っていうのは気持ちの問題?
・左耳の下のリンパが少し小さくなった気がする。
・トイレの出が良くなった。特に小。排泄器官が浄化されたみたい。
・腰痛がなくなった。ドクターいわく体内循環が良くなった影響。プラスこの気候とじっくりヨガができたからかな。
・肌がつるつるになった。化粧水とか何もつけていないのに!

あとは1月の血液検査の結果がどうなるか。
期待せずにって思うけど、ちょっと楽しみ。

**パンチャカルマ中の生活**
トリートメント中は太陽の光に当たりすぎたり、強い風にあたったりしない。
疲れすぎもNG。
アーサナしちゃいけないという病院もあるけど、ここでは疲れない程度ならOK。
のんびり過ごすことが仕事、だけど寝ちゃダメ。
ごろごろするのはOK。

6時 薬を飲む
7時半 カシャイヤ(ハーブティー)を飲む
7時半過ぎから 順に朝のトリートメント
9時頃 朝ごはん、そのあと薬を飲む
13時半 昼ごはん
16時 ティータイム
16時過ぎから 順に夕方のトリートメント
18時 薬を飲む
19時半頃 晩ごはん、そのあと薬を飲む
寝る前 薬を飲む

この間、ドクター達はしょっちゅう様子を見に来る。
5時過ぎには起きて21時半ころには寝る生活。
空き時間は瞑想・プラナヤマ・アーサナしたり、本を読んだり、ウクレレ弾いたり、インターネットしたり、散歩したり。
お寺も何度か行った。

インドではお決まりの停電も、ここは病院なので予備電源が作動する。
断水も水を汲み上げ、お湯も出る。快適!


ただ、インドご飯があまり得意ではない私は2度ほどデーツをコソ食いした。
ドクターからの差し入れの果物もありがたかった〜。

緑の中でヨガ、サイコー!
Aちゃんが撮影してくれた


最後にドクターが持たせてくれた薬は結構大量。
これでも荷物が大きくなるからと言って、セルフアビヤンガ用(オイルマッサージ)のオイルはなし。←ココナッツオイルやセサミオイルで代用
薬に慣れてない私はしょっちゅう飲み忘れるんだけど、帰ったらちゃんとしないとー。
飲み易いものから不味いものまでいろいろだけど、息を止めて流し込むことがほとんど。
効果がすぐには見えないから半信半疑だけど、化学的なものが入っていないので安心して飲める。




ヒット商品は右手前の目薬カトラミデ。
時々目が疲れると言ったら処方してくれた。
目薬を人差し指の上に垂らし、コンタクトを外した目の端に入れる。
ドクターに「直接入れちゃダメだよ、すんごい痛いから」って言われた。
直接じゃなくても痛い。
目にヒリヒリ痛みが来てとても開けられない状態になる。
激痛!!そして大量の涙!!
しばらく目をパチパチさせていると治まってきて、そのあとはスッキリ〜!
目の疲れが良く取れる、優れものの1品。



散歩ものんびり〜


ムカンビカのお寺に見守られたこの小さな村は素朴な暖かさがある。
トリートメントもただの医療行為ではなく、神性なスピリチュアルな行為。
そして守られているという感覚。

ドクターが最後にこれからの生活について、いろいろ話してくれた。
食事のこと、生活のこと、心のこと。
そして「大丈夫、君は健康だよ」と言ってくれた。
でも「来年またおいで」とも。
んー、どっちだ?

コルールを発った日、駅で見た朝日がきれいだった


帰りは急行ではなく鈍行電車、女の子たちが話しかけてきた
みんな目がキラキラしてる


マプサのマーケットで朝チャイ


サットサンガ 
Sat=真実、Sang=集まり
良いエナジーの人が集まっていくこと、繋がっていくこと
そして自分も浄化される
それがまた良いエナジーを導く
このAbhaya Ayuruveda Chikitsalayaはそんな場だとドクターは言っていた。
私の周りもそうなりますように、、、

たくさんの安心感をくれたAbhayaファミリーへの感謝。
それと同時になぜかクライブに会いたくなった。
優しくて、ときには厳しい?師に会ったら、今の私はどんななんだろう。
内側へと向かう長い旅路はまだまだ続くー




2015年12月18日

アーユルヴェーダ体験 ⑫米とミルクとハーブの天国シャスティカシャリ

15日間のアーユルヴェーダ・パンチャカルマもいよいよ大詰め。
最後の4日間の夕方のトリートメントはシャスティカシャリShastika Shali。
お米をカシャイヤ(ハーブティ)とミルクで煮たものでハーブボールを作る。
それをカシャイヤとミルクを温めた鍋で温かくして、アビヤンガの後の体にマッサージするように当てていく。

温かく、ぬるっとしていて、味はお汁粉みたい(ちょっと食べてみた)。
なんだかこの名前だけで気持ちよさそう〜と思っていたらやっぱり!
やっと天国が来ました!


米をカシャイヤとミルクで煮る

布で包んだものを温めて体に当てる。


これは体に栄養を与えていく、そしてリラックス効果が絶大。
肌にも良いので顔にも塗ってくれた。
終わってしばらく経ってもお肌はツルツルピカピカ〜!!



そして最後の日のアビヤンガ(オイルマッサージ)は、チャイトラ先生とスマンガラの二人がかり。
スマンガラは手が大きくて経験も豊富なのでゴットハンドという感じですごい!
圧力の掛け方、細かいところにも素早く手をかけること、マインドの安定感。
気持ち良い〜!!
チャイトラ先生も若いのにすごく知識が豊富でいつも気持ち良いんだけど、それが二人になると更にエネルギーが高まっていく。

毎回思うけど、アーユルヴェーダはどんな人にやってもらうかっていうのがすごく大切だ。
信頼できて、自分が安心していられること。
神聖な気持ちでトリートメントに臨んてくれていること。

この日はダンニャアムラを作る日。
大きなステンレスの入れ物に、米とハーブとレモンとジンジャーを入れて7日間発酵する。
発酵させることで成分をより体内に浸透させることができるという。


トリートメント室の屋根裏でダンニャアムラを作る

これで7日間発酵


上から見たトリートメント室


去年病気と言われてから、なんで私は病気になったのかと自問自答してきた。
健康な食生活をしようと気を使ってきたつもりだし、適度な運動もリラクゼーションもヨガを通してしてきたつもり。
シュリカント先生にその思いを伝えてみた。
先生の言葉はこうだった。

たとえ良い食生活、適度な運動、良い生活習慣をしていても病気になる。
多くの聖者も病気になっている。
それは今世の生き方だけではない。
前世のカルマからきているんだ。
それは与えられたもの。
何故病気になったのか考える必要はない。
これは神へのリマインダーなんだよ。
その恵みを忘れないように教えてくれているんだから、だた今を意識的に生きることだ。


アーユルヴェーダ体験 ⑪皮膚から血を出すラクタモクシャ

5つの処置パンチャカルマの5番目ラクタモクシャ Rakta Mokshaは皮膚から血液を出すもの。
皮膚の疾患などに効く。
そのラクタモクシャの1種ジャロウカバチャラナ Jaloukavacharanaは蛭に血を吸わせるものを友人のAちゃんがやることになった。
蛭は汚れた血を吸い、お腹がいっぱいになったら自然に離れるという。

ドクターの家の蛭は日本で見るものよりも大きい。
伸びたり縮んだりするんだけど、小さい状態で4〜6センチくらい。




Aちゃんの場合はこれを手に食いつかせる。
蛭は食い付く場所を探しているけどなかなか食いつかない。
何匹かの蛭を試して見る。



食いついた!
片手に2匹ずつ、計4匹。
痛くないらしい。
ごくごく血を飲んでいくのが見ていてわかる。
蛭はどんどん大きくなって、太くなって艶もよくなってきた。



お腹がいっぱいになると動きがゆったりぐったりしてきて
ぽろっと離れる。
流血!!
手に付いた蛭の食いつき口はベンツのマークのよう。
結構大きくて3〜5mmくらいの傷痕。



吸い終わった蛭はそのままお腹いっぱいだと死んでしまうのでターメリック等が入った粉を入れて血を吐かせる。
蛭にとってはパンチャカルマのヴァマナ(吐く処方)だな。

汚れた血を出して新しい血を再生しているAちゃんの手。
蛭が吸ったのは全部で250mlくらいじゃないかと先生が言っていた。
この処方から数日経って、傷も少しずつ癒えて手が滑らかになってきた。
色も変化してきている。


2015年12月14日

アーユルヴェーダ体験 ⑩額にオイルをたらす Shiro Dhara

9日目から11日目までの3日間、夕方のトリートメントはシロダーラ Shiro Dhara。
日本でアーユルヴェーダといったらこれを思い浮かべる人も多いのでは。。。
額にオイルをたらしていくもの。

この器にオイルを入れて上からたらす


オイルは冷たい(常温)。
以前別の場所でシロダーラを受けた時は温かいオイルだった。
その時は額が重くなってだるい感じ。
全然リラックスできなかったから、こんなもんなのかな〜という感想だった。
ドクターに聞くと、シロダーラは基本的に冷たいオイルでやる。
例外的にカパが強すぎのときは暖かくするとのこと。
アーユルヴェーダにもいろいろな所があるので前回の所はハズレだったのかも。。。?

シロダーラはマインドをクリアにする、脳の循環を良くする、目や耳や鼻の内側の循環を良くする、栄養を行き渡らせる、などの効果がある。

額をオイルが横に往復する。
途中、額の真ん中で少し止まるのでそこに意識を向けやすい。
初日は額の真ん中から全体に広がる感覚。
冷たさが頭の中をすっきりさせていく。
2日目はより額の奥の方に、3日目は更に内側へ内側へと入っていって瞑想をしているみたいな状態になった。

ドクターが度々言うのは、
体がリラックスするとマインドがリラックスする。
マインドがリラックスしているとハッピーになる。
マインドがリラックしていないとハッピーにはなれない。
リラックスすることに集中しなさい。
体と心は繋がっている。


シロダーラの後は髪を洗うのが大変〜!!

アーユルヴェーダ体験 ⑨オイルを体に注ぐThaila Dhara

プージャの日から私のトリートメントは後半の『良いものを体に入れる』段階に入った。
朝のトリートメントはテイラダーラ Taila dhara。
温かいオイルを全身にたらして、それをドクターが撫でるように広げてくれるもの。



お腹の上に温かいオイルが落ちてきた。
くすぐったい〜。
オイルの匂いが重くてちょっとウッとなる。
よくリゾート地でありそうな、アロマの良い香りではない。
だけどその温かさが全身に広がってすごく気持ち良い。
マッサージともまた違って、体の細い隙間や細胞の隅々にまでしみ込む。

オイルは木のベットを流れたものを集めて、また温めて循環して使う。
体の表半分やったあと裏面に。
体をひっくり返すのにオイルでぬるぬる滑って、何かの罰ゲームみたいな感じだ(笑)

朝のトリートメントは9日目から最終日の15日目までテイラダーラ。
栄養分を体に与えて内側の循環を良くしていく。

途中、12日目にオイルが変更になった。
新しいオイルはプリンのカラメルソースっぽい甘い匂い。
前よりもリラックス度が数段アップ!
甘くて美味しそうな匂いの中で夢心地♡


ムカンビカ寺院にお出かけ


さて、前半は私とAちゃんの二人だけだったこのセンターに別の宿泊患者がやってきた。
1人はプージャの日にやってきたインド人のおじさん。
アルコール中毒で夜寝ている間に怖い夢を見るようになって不眠になってしまったそう。
確かに顔が灰色で肺や胃が悪そうな咳とゲップをする。
そこでドクターがやった治療は、頭にハーブやミルクなどを混ぜたペーストを塗るもの。
頭を茶色くして「ガンジーができたー」と喜んでいた。


これは頭を冷やし内側をクリアにする効果がある。
頭が冷えると睡眠が取りやすくなり、きちんと寝ることでマインドをリラックスさせる。
精神的なストレスからなっていたアルコール中毒も改善されていく。

確かに、初日は私が朝の瞑想をしている間ずっと寝言を言っていたおじさんが、このトリートメント翌日からすごく静かになった。
昼間もうろうろ歩き回らなくなった。
アーユルヴェーダはマインドにも働きかけていく。




2015年12月12日

アーユルヴェーダ体験 ⑧プージャ(儀式)

1年に1度行われるアーユルヴェーダの神様のプージャ(儀式)が行われるという。
アーユルヴェーダの神様はダンバンタリ Dhanvantari。
ヴィシュヌ神の化身で、乳海攪拌のときにアムリタを持って現れたという。
ドクターの親戚、儀式を行う人たち、料理を作る人たち、近所の人たちが集まって賑やかな1日になった。

門や玄関に描かれる絵 コーラム

ココナッツを削るおじさん
私達もやらせてもらったけど上手にできない〜

これでチャツネやサンバルを作る

プージャ料理は男性の仕事

プージャ用の衣装に着替えたドクターとドクターのご両親

2時間もかけて花や食べ物などをお供え

すごいごちそう!!
食べ過ぎた〜




アーユルヴェーダ体験 ⑦ハーブボール

バスティと並行して6・7・8日目にやったのがジャンビーラ・ピンダ・スウェーダ(Jambira Pinda Sweda)
温めたハーブボールを全身に押し付けて温めるもの。
全身に熱を行き渡らせ循環を良くする。
それから筋肉を柔らかくしてリラックスさせる効果がある。
うーん、これは気持ちよさそう〜。



と思ってベットで寝ていると(その前にアビヤンガを受ける)、大きな中華鍋にオイルのようなものを注いでいる。
そこにハーブボールをつけるとジュワッと煙が立った。
私「えー!!これ熱そうだよ!?」
チャイトラ先生「大丈夫、私が熱さをチェックするから。寝てていいよ、そしたら怖くないから(笑)」
ちゃんと手で熱さをチェックしてくれてるんだけど、やっぱり熱い〜!
こんがりとした匂い。
ハーブ入りのチャパティみたいな匂いで私は今晩の夕食?って気分になる。
それでも少しずつ熱さが心地よくなってきて、汗が額からにじみ出てきた。
最初は熱さで身構えていた筋肉もだんだん緊張から解き放たれる。
30〜40分ほどで終了。
その後は夜ベットに入るまでずっと体が温かくて、確かにこれは筋肉が緩む〜。

8日目のバスティ、それからこのジャンビーラ・ピンダ・スウェダで今回のトリートメントの前半『体の中の悪いものを取り除く』が終了。
初めての経験ばかりで私の体どうなっちゃうのー?っていう上から下まで大騒ぎの1週間。
ひとつひとつのトリートメントは「早く終わらないかな〜」と受けながら思っちゃうほど、気持ち良いとはちょっと違う。
オイルはアロマの良い匂いではないし・・・
でも体はすっきり軽くなってる。
そして尿の出がすごく良くなって機能アップしてるのがわかる。
口の中の粘液も少なくなった。
ここ数ヶ月悩まされた腰痛もなくなった。
よくあるアーユルヴェーダのイメージとは違い、アーユルヴェーダは医療なんだと改めて思った。

アーユルヴェーダを受けるのにとっても大事なのは信頼できるお医者さん、スタッフがいること。
自然の恵みを感じながら安心して過ごせる空間があること。
オシャレでラグジュアリーな雰囲気ではない。

明日はプージャ(儀式)。
ドクターの娘さんとお母さんが、お供えのための花摘み。









2015年12月11日

アーユルヴェーダ体験 ⑥パンチャカルマ・ヴィレーチャナ

私が大っきなバスティ(薬草液を浣腸して入れる)と小ちゃなバスティ(オイルを浣腸して入れる)を6日間に渡ってやっている間
友人のAちゃんはパンチャカルマの②ヴィレーチャナ(薬を飲んで下痢をする)をやっていた。
ヴィレーチャナは皮膚の疾患に効くのとピッタを排出する働きがある。

Aちゃんはヴィレーチャナ2度目。
前回は下痢をさせるための薬は団子状態で下痢が来るまでは40分ほどだったそう。
それが今回は少し弱めの液体の下痢薬で、下痢が来るまで3時間半。
下痢を待つ間に少しずつ水を飲む。
そして下痢がきたら多めに水を飲んで、洗濯機のように体内を洗浄する。
お腹の洗濯機の動きに集中することで、頭の中はいろいろ動かず穏やかでいられたみたい。

トイレに行くこと10回あまり。
最初は黒っぽい便がだんだん茶色に変わっていくんだそう。
どの処置法もそうだけど、浄化をしていくのは体力を使う。
疲れと頭痛で辛そう。
Aちゃんの下痢は夕方まで続いたので下痢止めの薬を飲むことになった。

<下痢止め薬の作り方>
1.カレーリーフとコリアンダーシード、生姜をフードプロセッサーにかける


2.それを鍋に入れて火をかけ塩とターメリックパウダーを加える


3.火を止めてバターミルクを加えて出来上がり



味は薄いカレーってかんじであまり進んで飲みたくはないかも。。
バターミルク(バターを作る過程でできる液体)は日本で手に入らないんだけどどうすればいい?とドクターに聞いたらお腹に良い薬の作り方を教えてくれた。
どんな状態のお腹にも効くんだそう。

クミン、コリアンダーシード、ジャガリー(未精製の砂糖の塊)、水を鍋で煮立たせたら火を止めて牛乳を加える。

これなら家でもできそう!

2015年12月9日

アーユルヴェーダ体験 ⑤パンチャカルマ・バスティ

アーユルヴェーダでは体に残っている毒素(アーマ Ama)を取り除く方法としてパンチャカルマを行う。

パンチャカルマ=5つの処置
①ヴァマナ Vamana 薬を飲んで吐く
②ヴィレーチャナ Virechana 薬を飲んで下痢をする
③ヴァスティ Basti 薬を浣腸して排泄する
④ナスヤ Nasya 薬を鼻から入れて口から出す
⑤ラクタモクシャ Raktha Moksha 皮膚から血液を出す

ドクターがピッタカパの私の体質と今の状況を診て出した最初の計画は、①のヴァマナ。
ヴァマナはカパを排出、粘液性を取り除き体内循環を良くする。
だけど私の体がギー飲みを受け付けず。。。
ヴァマナもギーを含む薬を飲まなきゃいけないので、これは中止。
吐くための薬を作るのが結構大変らしくて、お手伝いのバギャが喜んでいる。

トリートメント6日目と8日目は③のバスティをすることになった。
(7日目9日目は4日目5日目と同様オイルのバスティ)
浣腸して薬を入れることによって体内の循環を促して強くしていく。
どの体質にも効果があり(特にヴァータ、比較的やりやすい処置法。
排出器官をきれいにすることで体内循環を促す。

この日は朝8時頃からアビヤンガ(オイルマッサージ)とスチームバス。
スチームバスの間にドクター達やドクターの奥さんが覗きに来て「調子どう?」とか聞いてくる。
スタッフ全員集合!
なんだかこれは結構なイベントっぽいぞ。
スチームでたっぷり汗をかいた後にそのまま処置台へ横になる。
茶色の液体は1Lくらいの量。
みんなが「力抜いて!」「口でハー、ハーって言いながら呼吸して!」と声をかけてくる。

1日目は訳が分からないままにお尻から注入。
下腹部がぱんぱんに張ってくる。
最初は声だけの「ハー、ハー」だったのが、体がおかしくなりそうで本気で「ヒェハー!!」と叫んでた。
もう無理ー!!ってときに「全部入ったよー」と聞こえて息絶え絶えに仰向けに。
ドクターがお腹や手をさすってくれて安心する。
落ち着いてきて起き上がったとたんに漏れそう!!
「トイレは鍵しめないように」と先生の注意事項の間に
「もうすでにトイレ行きたいんですけど〜!!」
部屋に駆け込んで、いろんなものが一気に出てきた。
その後も何度かトイレに言って、頭は痛いし、疲れがどっと出るしでその後も1日中ぐったりだった。
経験したことないけど、出産ってこんな感じなのかな〜

2日目は漏れちゃいけないって気持ちからなのかお尻がギュッと締まってる。
みんなの「力抜いて!」「ハーハー言って」でなんとか緩んで浣腸が入る。
前回で様子がわかっているからか、苦しいのは最後の少しだけだった。
今度は歩いてトイレへ行き、その後も何度か出して終了。
後はすっきり体が軽くなった。
少し疲労感はあるけど、前回みたいに私の体はどうなっちゃうの〜?って感じはなくて、落ち着いていられたー。
メインの大掃除終了!!


すっかりお友達になった、トイレ

ここのトイレは日本に輸入したいくらい。
便器の上に乗って和式のようにも使えるし、便座を下ろして洋式のようにも使える。
横には手動式オシュレットのような小さなシャワー。
これが超便利!紙いらず。


2015年12月8日

アーユルヴェーダ体験 ④施設

私がお世話になっているABHAYA AYURVEDA CHIKITSALAYAは南インドのカルナータカ州コルールにある。
よく暑いの?寒いの?って聞かれるけど、インドはただいま冬真っ最中。
な筈なのに、南インドは暑〜い。
昼間外に出るとぐったりするくらい。

コルールはとても小さな町。
でも最近のインド聖地ブームのせいか、ここにあるSri Mookambika寺院は大盛況。
南インドから多くのヒンズー教徒が巡礼に訪れる。
神聖な地でもともと多くの人が集まるけど、最近はさらに多くなっているらしい。


シュリ・ムカンビカ寺院

そのコルールの町中(といってもメイン道路は全部で1kmあるか?)からリクシャで10分程のところにこのアーユルヴェーダセンターがある。
ドクターのシュリカント先生はヨガの師クライブと長年の付き合い。
クライブに4年前に連れてきてもらって以来の2度目のコルール滞在がこのクリニックになった。

シュリカント先生はコルールに住むたった1人のお医者さん。
夜中や休みの時間でも急患がやってくる。
町中にある診療所に行って、往診して、私たち宿泊患者のケアもする。
忙しいのに朝昼晩と笑顔で様子を見にきてくれて冗談を行って帰っていく。
体だけではなく心もケアしてくれる信頼できるお医者さんだ。

ここの規模も私は好き。
助手のチャイトラ先生とお手伝いのバギャ、奥さんのスマンガラでやっていて、ちゃんと診ていてくれる安心感。
大きなセンターにはない暖かさがある。
もしここでのトリートメントに興味ある方はぜひ〜!!

ABHAYAとは怖れからの自由・解放という意味

緑に囲まれてトリートメントには最適!



処置室①



処置室②


処置室の片隅に小さな祭壇が置いてある


宿泊室は2部屋


シュリカント先生は経験も深い
他の土地から医師の方たちが見学しに来た


テラスの前は緑
ここでヨガしたり読書したりネットしたり、のんびり過ごす



ゴロゴロOK、でも寝ちゃいけない
寝られたら最高なのに〜!




お手伝いのバギャと近所を散歩


近くにある小さなナーガ寺院


更に小さいナーガ寺院
インドでは至る所に寺がある



2015年12月6日

アユールヴェーダ体験 ③オイル注入

私たちの体は食べ物を取り入れ、それを消化の力(アグニ Agni)によって体の組織やオージャス Ojasと呼ばれる生命の力に変換する。
もしアグニが弱いと消化しきれなかった物が体内に毒素(アーマ Ama)として残ってしまう。
体の中にはたくさんの管(シュロータス Srotas)が通っていて、その管の内側に毒素(アーマ Ama)が付着している。
体内の毒素アーマは病気の原因となるとされている。

今回やっているアーユルヴェーダのトリートメントはパンチャカルマという体内の大掃除。悪い物を出し、良い物を取り入れる体内の浄化作業。

パンチャ=5  カルマ=行為・処方
なので、5つの処方がある。 ⇒これは後日

で、その5つの処方の前の準備として体にオイルを入れて管の内側を柔らかくし、発汗させて流しやすくする。
ギー飲み(スネハパナ Snehapana)、オイルマッサージ(アビヤンガ Abhyanga)、ハーブのスチームバスなどがそれ。

そして4日目と5日目はオイルをお尻から入れる処方(オイルエネマ)をすることになった。
エネマってのは浣腸。

両日ともに朝はいつもどおり。
瞑想、プラナヤマ、アーサナをしてゆったり過ごす。
ご飯も通常通り、9時に朝ごはんと13時半にランチ。
14時半にオイルエネマ開始。

でっかい注射器みたいなものに温かいオイルが入っている。
ベットに横になり、体の左側を下にして左足を伸ばす。
肛門から腸への道の向きでこの姿勢らしい。
右足は曲げて、肛門からチュッと注入。
量は65〜70mlなのでそんなに多くなくて、一瞬の出来事。
あったかいものがお尻に入った。
より奥の方に薬草の成分が入るようにベットの上で足上げ。



あとは普段どおりに過ごしていると便意がやってくる。
長くキープした方が効果はあるけど我慢しなくていいってことなので、自然に任せる。
1日目は40分後、2日目は55分後にトイレへ。
(数日後にやったときは2時間以上キープ)
トイレ大と共にオイルも出た!
あ〜、すっきり。

夕方はいつもと同じようにアビヤンガ(オイルマッサージ)とダンニャアムラダーラ(ハーブ湯掛け)でトリートメント終了。

クリニック横の小さなナーガ寺院

明日はまたビックイベント!!